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[沈黙] サングレイン知多蒸溜所 (Chita Distillery) [ウイスキー]

サングレイン知多蒸溜所を訪れました。
知多蒸溜所とは、サントリーのグレーンウイスキーを作るための蒸溜所です。[地図]

それは、工場地帯にひっそりと佇む 「沈黙の蒸溜所」 です。

サングレイン知多蒸溜所
[サングレイン知多蒸溜所]

知多蒸留所は、見学ツアーなどを行っていません。
そこを訪れる人もほとんどいません。
今回はその外観のみを歩いてみてまわってきました。

そのサングレイン知多蒸溜所のいでたち、ご紹介してゆきます。

サングレインへ向かう途中の看板。 その周囲は重工業的です
[サングレインへ向かう途中の看板。 その周囲は重工業的です]

このような工場地帯の中に知多蒸溜場は佇んでいます
[このような工場地帯の中に知多蒸溜場は佇んでいます]

驚くべきことに、知多蒸溜所は工場地帯の真っ只中にあります。
周囲は化石燃料、サイロ、セメント工場などが建ちひしめく工業地帯でありまして、
その中に知多蒸溜場はひっそりと佇んでいます。

知多蒸溜所 案内
[知多蒸溜所 案内]

知多蒸溜所そのものも化学工場のような感じです
[知多蒸溜所そのものも化学工場のような感じです]

ほかの蒸溜所とは、雰囲気が驚くほど違います
[ほかの蒸溜所とは、雰囲気が驚くほど違います]

とてもウイスキーを作っているようには見えません
[とてもウイスキーを作っているようには見えません]

そこは、恵まれた自然のなかにある一般的な蒸溜所とは、かけはなれた世界です。

サングレイン知多蒸溜所 建物入り口
[サングレイン知多蒸溜所 建物入り口]

サングレイン知多蒸溜所の建物はいたってシンプルです。
入り口付近には、精溜塔が飾られれています。

精溜塔
[精溜塔]

この精溜塔とは何かというと、グレーンウイスキーを蒸溜するための機械です。

一般的な蒸溜所でよく見る、蒸溜の機械といえばポットスチル。
一方で、グレーンウイスキーを蒸溜するときは、ポットスチルでなく、この精溜塔を使います。

この精溜塔を使う蒸溜の方式は、連続式蒸溜といいます。
それは、蒸溜酒を大量に生産するための技術であり、ポットスチルによる蒸溜 (単式蒸留) よりも、安価に多くの蒸溜酒を生みだせるのが特徴です。

精溜塔内部
[精溜塔内部]

ポットスチルの印象と清溜塔の印象は大きく異なります。
ポットスチルとは、その色、姿の雰囲気であったり、形の微妙な違いができあがるウイスキーの味に影響をあたえる未知なる要素を秘めたものであることを考えると、なんだかそれは、「神秘」 とか 「芸術」 とか、そういう類の言葉が似合いそうなものである印象があります。
一方で精溜塔とは、 「科学」 とか 「技術」 とか、そういう類の言葉が似合いそうなものである印象があります。

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そうしてできるグレーンウイスキーとは、
おとなしく、クリーンで、主張のすくない静かなウイスキーです。

グレーンウイスキーはそのまま飲まれることはほとんどありません。
モルトウイスキーと混ぜて 「ブレンドウイスキー」 として飲まれるものがほとんどです。
グレーンウイスキーとは、シングルモルトウイスキーのように、その名や個性が表立って現れることのないウイスキーなのです。

・ そのようなグレーンウイスキーは、その特徴から 「サイレントスピリッツ」 と呼ばれます。
・ 対照的に、個性の強いモルトウイスキーは 「ラウドスピリッツ」 と呼ばれます。

「ブレンドウイスキー」 とは、個性の強い 「ラウドスピリッツ」 と、主張の少ない 「サイレントスピリッツ」 を調和させてできるバランスの取れたウイスキーであり、グレーンウイスキーは役割として、その主張の少ない部分をつかさどるものであり、時にそれは、絵画の下塗りにたとえられます。


ブレンドの世界。 思索の世界。
[ブレンドの世界。 思索の世界。]


そのような 「沈黙の酒」 であるサイレントスピリッツ、グレーンウイスキーを、
サングレイン知多蒸溜所は騒然とした工場地帯の中、
ブレンドウイスキーの土台を形作るべくし、日々黙々と蒸溜し続けています。

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ちなみに知多蒸溜所でつくられたグレーンウイスキーは単体でもうられています。

知多蒸溜所特性グレーン
[知多蒸溜所特性グレーン]

山崎蒸溜所で 「知多蒸溜所特性グレーン」 として売られていて、その価格は少々高め。
熟成期間が長いので、サイレントなグレーンウイスキーであるにもかかわらず、
樽の木の落ち着いた香りがしっかりと植わっているウイスキーです。

一方で、サイレントスピリッツならではの静けさは、

・ 口にした後に、砂浜にしみこんでゆく波のように...
・ 広く深く、穏やかに染み渡ってゆくように...
・ まるで、その音がかすかに聞こえてくるかのように...

その主たる特徴である 「静寂」 を根底にして流す。
奥ゆかしさを秘めたウイスキーです。

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コメント 5

mikamo

工場地帯の一角でつくられるお酒...。
ちょっと¥2,100円を出して買う気にはなれないけど、買ったのね?

シングルモルトとブレンドウイスキーの関係は知らなかった。ただ適当に美味しくなるように混ぜているだけなのかと思ってた...。
by mikamo (2008-05-18 05:42) 

nomu

グレーン、もちろん買いました。 友達と加茂川で飲んでしまいました。 ちなみに知多グレーン、2100円というのは、ミニボトル 180ml での価格なので、響なみの値段がする高級なクラスのウイスキーです。

ブレンドの世界はブレンダーと呼ばれる職種があるくらいにとても奥が深い世界のようで興味大。 ちょっとでいいので実際に試してみたいところです...
by nomu (2008-05-18 23:31) 

mikamo

だよね。180mlでこの値段は....普通はためらう...。
まぁでも、良く考えれば...折角だから、交通費だと思って買うかな。
お腹の中でのブレンダーは得意なのだが...(^^;)。
by mikamo (2008-05-22 04:19) 

nomu

旅しているときは寛大な方向で。
180 ml 2100円。2人で分ければ 1050円。
バーで飲んだら 1~2杯でとぶ金額..躊躇なくして調達の方向で。
飲んだ後のブレンドに強い、、、というのは体力的にさすがです!
(自分は苦手です...)
by nomu (2008-05-25 17:53) 

とも

初めまして!
つい最近山崎蒸留所に行ってきて、知多蒸留所の存在を知りました。
もちろん知多蒸留所のウイスキーは即買いしました(笑)
知多蒸留所がどんな感じなのか知りたかったので、とっても楽しく読ませていただきました♪
ありがとうございました☆
by とも (2011-05-06 09:42) 

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